デイケアセンターについて

小学校にあがる前の子どもたちに、基礎的な読み書きを教える教育施設です。フィリピンでは、公立小学校に入学するためには、デイケア教育を修了していること、という条件があります。本来なら義務教育の小学校は無条件で就学年齢に達した子どもを受け入れるものなのですが、教員の人数が足りない、施設が充実していないなどの理由で、十分な教育ができないため、習得しないで入学した子はどんどん取り残され、結果的に落第する子、中途退学する子を増やしてしまうことから、2001年から7歳で入学するためにはデイケア教育を修了していること(9歳からは無条件)という条件が課されるようになりました。
実際、パヤタスやカシグラハンの公立小学校では、1クラス60人から80人の子どもが授業を受けています。
小学校2年生からは能力別のクラス編成となり、教科書や教材は、学力の優れた子に優先的に配布されるシステムになっています。また、先生の中でも、やる気のある先生から上位のクラスに割り当てられます。
デイケアの教育費用
デイケアの学費は、私立では月1,000ペソ(約2500円)以上ですフィリピンの社会福祉開発省(DSWD)が運営する公立のデイケアでも、入学時点で1年間分の学費500ペソ(約1250円)を一括で支払わなければなりません。
スカベンジャー家庭をはじめ、経済的に貧しい家庭においては、その様な費用を負担することは非常に困難となります。 ソルトは、保護者が支払い可能な範囲の学費月50ペソ(約125円)を徴収し、やむを得ない理由がある場合はそれも
免除するという規程にして生徒を受け入れ、貧しさを理由に小学校教育の機会からも遠ざけられるということのないようにしています。
デイケアセンターの教育目的
◆ 私たちの理想とする社会
私たちの理想とする社会は、差別のない、貧困のない、外国勢力による不当な支配のない、不当な 暴力的苦悩を強いられない、強制立ち退きのない、戦争のない、環境汚染のない社会です。
◆ ソルト・デイケア教育の目的
ソルト・デイケア教育の目的は、そのような理想社会を一緒に築いていく人間を育てることにあります 。 他者へのいたわり、分かち合い、相互の尊重という価値を、教育を通じて子どもたちに伝えていき ます。
差別をゆるさない教育
これまで現地で活動してきた先生やスタッフから、子どもたちの間に以下の差別的な行動があることが指摘されました。
◆ ゴミ捨て場で働いている子どもに対して、これ見よがしに鼻を押さえて「臭いからあっちへ行け」という 態度をとる子どもがいること。
◆ 同じような態度を、子どもを迎えに来た親に対してとること。
◆ ゴミ捨て場等で怪我をし、足を失ったり、手を失ったりしている人に対して、影でそのまねをして揶揄 (やゆ)していること。
ソルトの教育スタッフは、その様な行為を見つけ次第注意し、説明してきていますが、それだけでは充分に対処することにならないとして、授業において差別に関しての観点をじっくりと子どもたちに説明し、教育していくようになりました。

デイケアの先生と子供たち
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