石川事務局長(マニラ)
安倍昭恵夫人との懇談会に出席 2006年12月9日

12月9日、安部首相夫人の招待で昼食会がありました。今日招待されたのは、ソルトの他、アイキャン、KnK, チャイルドファンドジャパン、マリガヤハウス、アクションの6団体でした。12時半開始でしたが、11時半に会場に集合し、パネル写真の準備などをしました。 この準備の時に一等書記官の角井様他、多数の大使館職員が来られて、会場準備をされていました。 そして、公使兼総領事の大島英一様も来られていて、ご挨拶する機会がありました。 その後、大島総領事自らパネル写真貼り付け作業も手伝いましょう、と言っていただいたりしました。
<プレゼンテーション>
12時半に首相夫人が部屋に入って来られました。そして用意してあった6団体のパネルとテーブルの前に進み、一つ一つプレゼンを受ける、という形で進行しました。最初がアイキャンでしたが、ゴミ山への強い関心を持っておられたようで、2、3質問しておられました。そして、アイキャンのライブリフードの作品をひとつひとつ手にとって、「可愛いわね」と言っておられました。
次がソルトでした。 夫人からの質問が入ると思ったので、当初用意した原稿の内容の順序に沿いながらも、むしろ写真の説明と言う形で進めました。そこで出た質問の一つは、「ゴミ山に来るゴミは、不燃ゴミが来ているんですか。フィリピンではゴミ焼却はしないんですか」というものでした。それに対して、ゴミ焼却を禁止する法律があって、できていない、と答えました。もう一つ質問のあったのは、補習授業の写真を指して、「この子供たちは学校へ行けていないんですか」というものでした。 また、ゴミ山崩落の事故の説明の際に、山崎大使夫人が言葉を挟まれ、「被災して住めなくなった人たちが強制的に住まわされている所が、モンタルバンという所なんですよね」と注釈を加えておられました。 実はこの日、朝、首相夫人と大使夫人はモンタルバンに行ってきているのでした。というのも、首相夫人の先輩にあたる方がモンタルバンのソフィア基金の事業の代表をしている、という関係からでした。さらに加えて、大使夫人が、「今日モンタルバンで見た子供たちも、ゴミ山から来ている、と言っていましたよ」と話しておられました。
私からは、ゴミ山被災とモンタルバンでの事業実施の経過についてはあえて説明する予定はしていなかったのですが、大使夫人が私に代わって説明していただいた形になりました。
最後に、子供たちの作ったクリスマスカードをお見せし、「お受け取りください」と言うと、「わあ、きれい、ありがとう」とお答えになり、大使夫人も「かわいいわね」と言ってくださいました。
その後、KnK, チャイルドファンド、マリガヤハウス、アクションの順に進んで行きました。どのパネルの前でも、質問をしていたので、予定の時間の倍の30分かかりました。
<昼食会>
プレゼンの会場からさらに奥の部屋に入ってゆくと、10人分の席の用意されたテーブルがありました。団体を除く4席は、首相夫人、大使夫人、公使兼総領事、ともう一人(首相夫人に同行されていた高官)の席でした。当初、昼食の時間は一時間用意されていて昼食を取りながら歓談する、という設定でした。しかし、話しが進むに従い、本格的なミーティングのようになりました。
首相夫人から最初に、「日本食レストランはたくさんあるんですか?」、「日本人はどのくらい住んでいるんでしょうか」、といった一般的な質問がまずあり、それに公使がお答えになっていました。次に、「みなさん、フィリピンには長いんですか。タガログ語はおできになるんですか。」といった質問がありました。
その後、フィリピンでNGO活動をするうえで一番困難なことは何か、という質問がありました。これに対して、各団体一人一人答えてゆきました。 その答えの中では、フィリピンの行政機構の問題、セキュリティの問題、日比のNGOについての考え方の違い、などの答えが出ていました。
次に、「どんなことに生きがいを感じますか」という質問があり、それぞれの団体から答えがあり、答えとしては、子供の成長、不良だった子供の更正などが主なものでした。私からは、「奨学金事業を続けてゆく中で、ハイスクールに進学した生徒たちが小学生の学習の手伝いをするようになっている。こういう姿を見ると本当にうれしい。」と答えていますが、山崎大使夫人がうなづいておられました。
3点目の質問は、「日本での連絡先はあるのでしょうか」というもので、それには大使夫人が答えておられました。
こうしたやりとりの合間に、首相夫人から「日本では子供が少なくて、老人ばかり増えて、少子化対策がたいへん」とおっしゃっておられました。 そして、「フィリピンの子供たちは、元気。 日本の子供たちに見せたい。日本では子供の自殺問題が深刻。」とも語っていました。アクションの活動についての話の中で、
「私もワークキャンプに参加したい」ともおっしゃっておられました。 そして、今日訪れたソフィア基金のことに触れ、今回ソフィア基金を訪問する、ということを知った人たちから次々と寄付や物品が集まった、という話しをされました。その体験から、「日本では、寄付したいという気持ちを持っていても、どこに寄付していいかわからない人が多い」と実感を込めて語っておられました。
最後に、首相夫人は、「日本では私ががんばりますから、フィリピンでは奥様(大使夫人)がんばってください」とNGO活動サポートへの意思の強さを示しておられました。そして、私たち一人一人の写真を撮ったり、パネルと展示の写真も一団体づつ撮ったりしてから会場を離れました。また、各団体の用意した製品はほとんどお買い上げになっていました。これは、首相夫人のブログに紹介されるだろう、ということです。
その他、昼食会の中で、大使夫人が、「フィリピンでがんばっている日本のNGOの活動をもっと多くの人に知ってもらいたい」「ここに集まっているNGOのみなさんはよく連携が取れている」と、言っておられました。
<その他>
この日の昼食会の会場になった部屋の隣には、フィリピン下院議長のホセデベネシア氏の姿も見えました。そして国会議員や閣僚の出入りも多かったようで、ホテルは緊張に包まれていました。アセアン会議が延期となったり、フィリピン国会では憲法改正を巡って徹夜の審議が続いたり、という状況の中で、緊張度は普段以上だったようです。そんな中、ソルトの活動について最低限、首相夫人に紹介することができたと思います。
石川雅国
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